シデの正体は誰?
ハイネの守護者である四本腕の影『シデ』の正体について解説していきます。
シデの正体は菱形紙垂彦
シデの正体は約300年前から現在まで生き続けている菱形紙垂彦で、現在は雁切真砂人を名乗っています。
後で詳しく説明しますが紙垂彦は影ではなく、影を構成する泥を纏った人間です。
では影ではない紙垂彦がどうやって約300年前から現在まで生き続けているのか?という疑問に答えていきたいと思います。
紙垂彦が約300年前から生き続けているトリックについて解説
影ではない紙垂彦が約300年前から生き続けているトリックについて結論から言うと、別の肉体(クローン)に人格と記憶を移植させることで生き続けて今は真砂人として存在しています。
紙垂彦はハイネの肉体を妊娠させ、生まれた子供は成長するにつれ紙垂彦に瓜二つとなっていったことから、紙垂彦はハイネに自分の人格と記憶をコピーさせクローンに移植させることで「若返り」の秘術を考えます。
シデはこの秘術を繰り返し、自分を産んだハイネに自分を産ませ続けて三百年前から現在まで生き続けている人と影の交配種(ハイブリッド)となります。
菱形家と雁切家の繋がりについて
ちなみに紙垂彦についてもう少し説明をしますと菱形医院の創始者で初代院長となります。
菱形家は古代から日都ヶ島の祭祀を司っていたが、江戸時代中頃に紙垂彦の父が医者のまねごとを始めたのが菱形医院の原点。
菱形と雁切は元々は同じ家だったが、紙垂彦は波稲の名字『雁切』を名乗り始めた為、菱形から分かれてできた家系となります。
シデの目的とは?
3周目のループの最後にシデがつぶやいた「これが私のエンディング」という言葉どおり、シデの本当の目的はハイネの「故郷に帰る」目的とは別になります。
シデの本当の目的は世界の最後を見届けることです。
シデはただ長生きして人間の行く末を見届けたいだけで、ハイネがいれば若返りの秘術を使ってその願いが叶いそうだったが、ハイネが衰えたことで自分の寿命は真砂人で終わりだと絶望したといいます。
しかし世界の方を終わらせれば最後まで見届けたことになり自分の願いは叶うと考え、一時的にでも復活したハイネの力を奪い世界を終わらせることを企てました。
シデが2人いるのは何故?
7周目のループでシデが2人いることが発覚したわけですが、そのトリックについて解説していきたいと思います。
シデが2人いるトリックの種明かしを先にしてしまうと、雁切巌の肉体(真砂人の前の肉体)をスペアとして利用していたからです。
シデは若返りの秘術を使う度に今までの肉体をスペアとして保存していましたが、第二次世界大戦時に全て消失してしまいます。
ただ真砂人の肉体に乗りかえたのは戦後である40年前なので、前の肉体である巌の死体はまだ残っていたことになります。
ちなみにシデの今までの肉体と名前については以下のとおりです。
- 紙垂彦(オリジナル)
- 那由他(2代目)
- 満天(3代目)
- 海成(4代目)
- 大樹(5代目)
- 巌(6代目)
- 真砂人(7代目)
シデと他の影との違いは?シデの能力などを解説!
ここからはシデの能力や他の影たちとの違いなどについて解説していきたいと思います。
シデは影を構成する黒い泥を纏った特殊な人間
シデは影ではなく影を構成する黒い泥を纏った特殊な人間である。
鎧の素材は劣化の末に誰でもなくなった影たちの成れの果てで、情報が空っぽの「泥」にシデが自分の意識を伝達させることで形作って動かしている。
これは2代目の雁切那由他が考案した鎧を代を重ねるごとにアップデートしていったものらしい。
ちなみに竜之介はこの鎧のことを『骸の鎧』と名付けたが、慎平は見ていなかった為ループと共にその事実は消え去った。
他の影たちとの違いは?
シデと他の影との違いについては以下のとおりです。
- 本体は中に入っている人間のシデだから弱点の平面がない(影を攻撃しても意味がない)
- 平面がないので平面化できない(影に潜れない)
- コピー能力がないから記憶を読んだり他人に変身することができない
シデの奥の手とは?
シデには鎧が受けたエネルギーをそのままの形で投影する『ヤマビコ』という特殊能力があります。
この奥の手によって常夜での最終決戦時にウシオや慎平は苦戦させられることになります。